痔の予防、便秘の予防、生活療法、おしりのケア、肛門のケア of 福岡の大腸・肛門科専門医による痔・肛門科・大腸内視鏡(大腸カメラ)のサイト 大腸肛門武者修行

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 日本人の3人に一人は痔のなやみかかえているいわゆる痔主といわれています。痔は二本足で歩くようになった人間の宿命的病気であるといえるかもしれません。便秘や下痢などの不規則な排便は痔の発生と密接にかかわっていますし、食生活、ストレス、運動不足などの生活習慣が原因となっていることもあります。したがって痔は高血圧や糖尿病などと同じく、生活習慣病といってもいいでしょう。つまり日常の生活習慣を見直すことが痔の予防の近道であり、治療の基本といえます。
 痔の予防で一番大事なことは、主な原因である長時間、頻回、そして過大ないきみを避けることです。つまり、便秘や下痢などの便通異常にならないことです。ポイントはお尻に負担をかけない食生活や排便習慣をこころがけることです。

ここでは明日から簡単に始められる痔を予防する13カ条をご紹介します。

朝食をきちんととりましょう

朝食をきちんととることで腸が動きだし、便意を生じやすくなります。起床時に冷たい水や牛乳を飲むのも、腸への刺激となるので効果的です。

水分を充分にとりましょう

水や白湯、牛乳、ジュース、麦茶、スポーツドリンクなどを多くとりましょう。ただし、緑茶、紅茶、コーヒー、ウーロン茶などは利尿作用があり、便秘にはよくないので注意が必要です。

食物繊維をたくさんとりましょう

野菜などの食物繊維は食べ物の中で吸収されない成分です。消化されずに残るので、排泄物のかさを増やしてくれます。排泄には一定の量が必要なので、便の量を増やすことで便秘を予防します。また、食物繊維は水分を多く含み、便に適度な軟らかさを与え、排便をスムーズにします。

便をしたくなったら我慢せずにすぐに排便しましょう

便意をがまんすることは便秘の原因となります。便意を感じたらすぐにトイレへ行きましょう。逆に便意がないときに排便しようとすると、かえって肛門に不必要な力がかかり、うっ血の原因となります。

排便時間はなるべく短くしましょう

排便のとき強くいきむと、肛門のうっ血や出血をきたすことがあります。また力仕事とか過激なスポーツなども、肛門に負担がかかるのでよくありません。

おしりは清潔にしましょう

肛門が不潔だと細菌が繁殖します。温水洗浄式便座が理想ですが、シャワーで軽く洗い流すのも効果的です。

毎日お風呂に入り、湯船につかりましょう

おふろに入ると体が温まり、血行がよくなります。また清潔にもなります。

同じ姿勢をとり続けないようにしましょう

座りっぱなし立ちっぱなしは肛門をうっ血させ、痔の原因になります。ときどき軽く体操をして、血行を良くしましょう。長時間のドライブも避けましょう。

腰を冷やさないようにしましょう

肛門部の血行悪化は痔の大敵です。腰回りを冷やさないことが大切です。

アルコールや刺激物は控えめにしましょう

アルコールの量が多いと末梢の血液量が増え、出血がひどくなります。胡椒や唐辛子などの香辛料は肛門を刺激し、炎症の原因になります。

睡眠を十分にとり、ストレスをためないようにしましょう

睡眠不足やストレスは胃腸の働きが弱り、食欲も落ちるなど、便秘や下痢の原因になりやすいので注意しましょう。

適度な運動をしましょう

適度な全身運動は腸の動きも活発になり、便通を良くするとともに、血行を良くして肛門部のうっ血を取り除きます。ただし、ゴルフ、野球、テニス、ボーリングなどの瞬間的に腹圧がかかるスポーツは、できるだけ力まないようにしましょう。

ひとりで悩まずに診察を受けましょう

間違った治療は禁物です。またおしりのトラブルの後ろには、痔と間違えやすい怖い病気が隠れていることもあります。自分で判断せずにきちんと専門病院を受診しましょう。

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