痔に隠れた大腸の病気・大腸癌・大腸ポリープ・大腸腫瘍・潰瘍性大腸炎・クローン病・虚血性腸炎・大腸憩室症 of 福岡の大腸・肛門科専門医による痔・肛門科・大腸内視鏡(大腸カメラ)のサイト 大腸肛門武者修行

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |


福岡の大腸・肛門科専門医による痔・肛門科・大腸内視鏡(大腸カメラ)のサイト 大腸肛門武者修行 since 2009-04-15

HOME > 大腸内視鏡 > 痔に隠れた大腸の病気・大腸癌・大腸ポリープ・大腸腫瘍・潰瘍性大腸炎・クローン病・虚血性腸炎・大腸憩室症

おしりのトラブルに隠れている大腸の病気

大腸癌

 痔ともっとも間違えやすい病気は大腸癌です。症状は便に血が混じる、便秘や下痢を繰り返す、残便感があるなど。原因は、高タンパク・高脂肪・低食物繊維という欧米型の食事メニューが増えてきたためだと考えられています。
 大腸のなかでも直腸にできるがんが4~5割を占め、ついでS状結腸がんが約3割。大腸がんになるのは男性のほうが女性よりも多く、年齢的には60歳前後がピークですが、最近では40~50歳代も多くなってきています。
 最初は”紙に血が付いた””血便が出た”などの症状が見られます。また、直腸癌では、トイレに行っても便が少しずつしか出ず、しばらくするとまた便意を催すという症状が特徴的です。痔と決定的に異なるのは、痔は出血量が多いが大腸癌では便に血が付いたり、混じる程度。あやしいと思ったら、迷わず専門医の検査を受けましょう。

大腸ポリープ

 大腸の粘膜の一部が、腫瘍状に隆起する病気。大きくなると大腸癌の芽になるといわれています。自覚症状でもっとも多いのは血便です。また、大きく成長して腫瘍状の隆起が便の通りを悪くして以上に細い便が出ることもあります。

潰瘍性大腸炎

ストレスや免疫の異常によって大腸の粘膜に潰瘍やただれができる病気。症状は腹痛や血の混じった下痢などで、直腸癌に似ています。男性では20歳代前半、女性では20歳代後半と若年層に発症が多いのも特徴。

クローン病

 口から肛門までの消化管に、潰瘍ができたり繊維化した粘膜の隆起ができる原因不明の病気。主な症状は腹痛や下痢、発熱などで、20~30歳代での発症が多い。

虚血性腸炎

突然、左下腹部痛が起こり、しばらくして下痢そして下血が起こる急激な発症の病気です。中高年の女性に多く、ストレスや動脈硬化で下行結腸の血流が悪くなって起こると思われます。通常は1週間ほどの内科的治療で回復します。

大腸憩室症

近年、大腸の壁が弱くなって粘膜が腸管外へ袋状に脱出する憩室という病気がありふれたものとなってきました。腹痛、下痢、便秘が主症状で、時に静かに下血が生じることもあります。ストレスで大腸が大きく収縮して、大腸の内圧が高まることが原因だと思われています。中高年に多くなっています。

痔と似た症状の病気は大腸がんだけではありません。これらの病気に共通しているのは、症状が下痢や腹痛など、ごくありふれているために見過ごされがちになるということです。早め早めに医師の診察を受けることが肝心です。

痛みがない楽な大腸内視鏡検査をご希望の方は、豊永医院の外来を受診下さい詳しくはこちら(℡ 0948-22-5423)

一般の方向けです

医師の方向けです