痔の薬物療法・痔核・痔瘻・裂肛・肛門科 of 福岡の大腸・肛門科専門医による痔・肛門科・大腸内視鏡(大腸カメラ)のサイト 大腸肛門武者修行

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 痔の治療薬には「坐薬」「塗り薬(軟膏・クリーム)」「内服薬」の3種類があります。ただ、同じ薬でも、市販薬(OCT)で十分な効果が得られない場合、再発を繰り返す場合などは、早めに医師の診断を受け、症状に合った薬を処方してもらうことが大切です。

坐薬

肛門に挿入しやすいように紡錘型をしたやわらかい固形の薬。肛門内に入れると溶けて、痛み止めや止血の作用があります。溶けた成分が肛門の粘膜などを保護して排便時の刺激から肛門を守るとともに、患部を直接作用するので効き目が早く現れます。使用は1日1~2回、指まで肛門に入れるような気持で押し込みます。

塗り薬

塗り薬(軟膏、クリーム)は肛門周囲に塗るタイプと注入タイプがあり、いずれも痛み止めや止血作用があります。坐薬と同じく、排便時に肛門の粘膜を刺激しないように保護します。肛門の周囲に塗る時は、ガーゼに出して患部に当てます。また、直接注入するタイプのものは、挿入管を肛門内入れて、軟膏を肛門内に押し出します。

内服薬

便秘のときに便を軟らかくする緩下剤や炎症を抑える消炎剤、抗生物質などが痔の治療に用いられます。